あじさい(ガクアジサイ)
花ことば:謙虚 (家族団らん・団結)
6月~7月に咲く、日本では梅雨時に咲く花の代表ともいえる花、あじさい。 今、日本や欧米で広く鑑賞されているものの多くはヨーロッパで品種改良されたものなんだそうですが、もともとは日本原産の花なんです。
「あじさい」と一言にいってもたくさんの種類がありますが、ポンチセで描いているあじさいは「ガクアジサイ(額紫陽花)」と呼ばれる種類。 中心に集まっている小さなつぼみのようなものが実は花びらで、その外側についている、こちらの方がまるで花びらのように見えるものが実は萼(がく)(葉っぱが変化したもの)なんです。 ちょっと驚きですね。
一方、丸く大きなかたまりのように花をたわわに咲かせるあじさいが「ホンアジサイ」と呼ばれる種類。こちらの方は、ガクアジサイと比べると少し華やかなイメージがあるかもしれません。
でもこのホンアジサイの花言葉、「移り気」「高慢」「浮気」(花の色によって異なります)などちょっと寂しいものが多いのです。 あじさいの花の色は土壌の成分によってコロコロと変わってしまうためこのような花ことばがつけられてしまったらしいのです・・。
でもご安心ください。 ポンチセで描いている「ガクアジサイ」の花言葉は「謙虚」。 これはガクアジサイがホンアジサイの華やかさに比べて少し控えめに見えることからこんな花ことばになったようです。
先輩や目上の方などへの心を込めた贈り物にちょうど良いかもしれませんね。
ちょっとネガティブなホンアジサイの花ことばですが、でも花の色によって花言葉が変わります。青色は「忍耐強い愛」、ピンクは「元気な女性」白色は、「寛容」だそうです。これなら十分前向きになれそうです。
最近では母の日にカーネーションの代わりにあじさいをお母様に贈る方も多いそう。カーネーションは世話をするのが少し難しい花ですが、あじさいはしっかり水をあげればちゃんと花を咲かせるという簡単さも受けているんだそうです。
そうそう、あじさいの花ことばには「家族団らん」「団結」というのもありました! たくさんの花やガクが寄り添っているようなあじさいの姿から付けられたようです。
今年の母の日はもう過ぎてしまいましたが、お母様や目上の方へのお礼やちょっとした気持ちを伝える代わりに、次はあじさいを選んでみてはいかがでしょうか?