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Rera 森に吹く風


Reraシリーズは小さな物語がテーマとなっています。
レラという名前の女の子とキツネのお話です。
Rera(レラ)はアイヌ語で風。
どこか息の詰まる時代にふわっと風をあてたいと思って言葉をお借りしました。
作品と一緒に物語もお届けします。


森の小さな家。レラとキツネが住めるだけの。
ここはずっと前は村だった。
使われていた小屋。耕されていた畑。

人が住まなくなり、木は大きくなり、葡萄や林檎は実をつけ、やがて熟れて落ちる。
動物たちが食べることもあるし、そのまま土に還ることもある。


何も起こらない日常。日が昇って沈み、夜はどこまでも暗い。
植物がゆっくり育って、夏と冬が来る。
ただ生きるために生きる。動物や虫のように。
人生で一番大切なことは生きること。